K3の住民

最近はレア社のゲームについては書いていませんが、一応レア社のゲームが一番好きな人です。『雪圀』で"圀"は"国"とほぼ同義ですが、国ではありませんって当たり前か(笑)。

適当に良作ゲームを紹介する 第六話「星のカービィ 夢の泉の物語」

皆さん、お久しぶりです&GWを満喫中でしょうか。雪圀です。
今日は久々に良作ゲームを紹介しようと思います。今回からはもう普通に(ワケあり
が無いような)良作を紹介しようと思います。


今回紹介するのは「星のカービィ 夢の泉の物語」です。

星のカービィ 夢の泉の物語
発売日1993年3月23日
プラットフォームファミリーコンピュータ
メディア6MbitROMカセット
発売元任天堂
開発元HAL研究所
ジャンルアクション

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タイトル画面

星のカービィ」シリーズ第二作目(前にも書いたと思うが二作目は「2」では無い)
である。ファミコン後期(最後の発売が1994年の「ワリオの森」「ゼルダの伝説1」
だと考えると後期の中でも最後期の部類である)ということもあってかグラフィック
とBGMのクオリティは非常に高い。

ストーリーについて

先ず初めに本作のストーリーについて紹介しよう。

あきれかえるほど へいわな プププランド
ここでひとつの じけんが おきました


プププランドの はてには
『ゆめのいずみ』という
「ゆめ」がわくところがあります


ゆめのいずみには すべての いきものたちの
ゆめときぼうが あつまります


そして ねむりについた いきものに
たのしいゆめと やすらぎを あたえるのです


しかし あるひとつぜん ひとびとは ゆめを
みることが できなくなってしまいました


ゆめのいずみで 『デデデだいおう』が
みずあそびをして あそんで いたのです


しかも ゆめのいずみの ちからのみなもと
『スターロッド』も


デデデのてしたに
くばられてしまったようです


カービィは みんなのたのしい
おひるねタイムを とりもどすため
ぼうけんのたびに でたのでした・・・

ゲーム内のデモより参照。

ゲームを意識していたら(身長的な意味で)長い文章と化してしまった。申し訳
ない。

他のゲームには悪いとは思っているのだが、この時点で単純な物語では無いこと
がお分かりだろうか。
比較的最近に発売されたマリオシリーズ*1では「ピーチ姫がさらわれた!助けに
いかなきゃ」でストーリーが終わってしまうのに対し、この作品(他の作品でも
言えることだが)の場合そうもいかないのがストーリーの評価のポイント。
またこれはネタバレなので深くは掘り下げないが、デデデ大王も単に理由なく
夢の泉からスターロッドを奪った」訳では無いことも書いておこう。

コピー能力

本作の最大の特徴、というより、カービィの今後の作品に大きな影響を与える特徴
として、「コピー能力」がある。

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以降の作品にも影響を与える最大の特徴「コピー能力」

この「コピー能力」は特定の能力を持つ敵を吸い込んで飲み込んだ際に「コピー」を
し、カービィもその敵の能力を使うことが出来るようになるというものである。
カービィの特徴として「コピー能力」を挙げる人は多いのだが、それは一番最初に
あった訳では無かったのである。
能力を持つ敵を2体同時に吸い込むと「ミックス」となり、ルーレットによって能力
が決まる(目押しに自信があるなら自分で決めることも出来る)仕様も今作からで
ある。これを利用し最初では得ることの出来ないコピー能力を得て攻略を楽にする
・・・なんてテクニックも。
しかしバイタリティ制のカービィでは基本中の基本だが、ダメージを受けるとコピー
能力がはがされてしまう。はがされたコピー能力は星となって出ていき、一定時間
までに吸い込まないと消えてなくなってしまう。逆に能力を捨てたいときはセレクト
ボタンを押すことで捨てることが出来る。
コピー能力の種類はざっとこれぐらいである。

・ビーム
・レーザー
・カッター
・ファイア
・バーニング
・アイス
・フリーズ
・スパーク
・ニードル
・ストーン
・ホイール
・ハイジャンプ
・トルネイド
・ボール
・バックドロップ
・スロウ
・ソード
・パラソル
・ハンマー
・U.F.O.
・マイク
・クラッシュ
・ライト
・スリープ
・ガンマン
・スターロッド

この中でも特筆したいコピー能力は7つある。
ガンマンは厳密にはコピー能力では無いみたいだが、ある攻略本では名前が載って
いる。
そしてファイアバーニングについて。この頃は火を吹く能力はファイア、火を身に
纏い体当たり攻撃をする能力はバーニングとして別々に分かれていた。なお、
「ファイア」に統合されたのは「SDX」が初であるが、以降の作品でも「ファイア」
と「バーニング」が分かれている作品がある。本格的に統合されたのは「Wii」から
である。
アイスフリーズも同様だが、以降の作品で同時に登場した作品は無い。こちらは
「SDX」で初めて「アイス」に統合され、「Wii」以降本格的に統合されることと
なる。
最後にボールバックドロップについてだが以降の作品では(リメイクを除いて)
一切登場しない*2。バックドロップは「スープレックス」に統合されてしまった為
仕方無い面もあるがボールは復活してもいいのでは無いかと思う。
今となっては「スターアライズ」で「3」のクリーンが復活した為「クリーンより
もマイナーな能力である」と言える。

その他の新アクションについて

なんか「夢の泉の物語」の話から外れている気がするので話を戻す。
夢の泉の物語」から初代では出来なかったダッシュとスライディングが可能と
なった

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ダッシュ

何度もこの瞬間を撮り逃した為カービィの体力がとんでもないことになっているが
気にしないでいただけるとありがたい。
夢の泉の物語」以降カービィは左右どちらかを2回押すことでダッシュが出来る
ようになった。後でも書くつもりだが「Bダッシュ」にしていない辺り制作者の
親切心が伝わってくる。

  • スライディング

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スライディング

下を押しながらAを押すことでスライディングが出来る。雑魚敵を倒せるうえに上の
画像のようにコピー能力を使うよりもスライディングをした方が快適に進める場合も
ある。ゴルドーや中ボス、ボスも倒すことは出来ないが、ダメージは受けないので
ダメージを受けずにある程度近づけることが出来るのも結構大きい。

これ以外にも2つ同時に吸い込んで吐き出すとより威力の高い星を吐き出すことが
出来る。敵を倒しても消えなかったり、普通の星では壊せないブロックを壊せたり
出来る。
また、水中時限定で水鉄砲も使えるようになった。これにより水中時では避けゲーに
なるなんてことは無くなった。

サブゲーム

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サブゲームの一部
本作には3つのサブゲームがある。

  • クレーンフィーバー

画像で出ているサブゲームがそれである。所謂クレーンゲームで、クレジットは2つ
あり、難易度が高い程クレーンが速くなる。取れるものには大きいカービィと小さい
カービィの2種類がある。
大きいカービィは取ると2UP出来るが落としやすい(どうでもいいけどあれ物理的に
考えておかしくないか?)。小さいカービィは1UPだけだが落としにくい。
最大で4UPも出来る。

  • たまごきゃっちゃ

文字通り「たまご」を「きゃっち」するゲーム。但しその中に爆弾も紛れ込んでおり
取ると即終了となる。
ある程度多く取ることで1UP出来、全部取れば3UP出来る。

分かる人は「カービィワイルドガンマン」で伝わると思うが、今現代の若者(それ
に自分も含まれているわけだが)には伝わりづらいと思うので普通に説明する。
このゲームは相手との早撃ち勝負で撃つ合図が出たときにどれだけ早く撃てるかが
勝利の鍵となる。
高難易度である程相手が早撃ちになる。また、相手も撃っていくごとにどんどん
早撃ちになっていく。
4人撃ち落とせば1UP、全員撃ち落とせば3UP出来る。

評論

では最初に評価点を出そうと思う。
先ず特筆すべきが「前作からのボリュームアップ」と「グラフィック」、そして
「BGM」である。
前作「星のカービィ」は1992年発売にしてはボリュームが結構薄いという欠点が
あった。今作では大幅にボリュームアップすることでその欠点を改善した。
それ故今作ではゲーム内容が長くなってしまったのでオートセーブ機能も搭載されて
いる
また初心者から上級者まで幅広い層に楽しめるという点は相変わらず。今作にも
星のカービィ」同様エキストラモード*3が存在し、このモードでは色々な制約が
あり、(「星のカービィ」のエクストラよりかなり簡単なのがやや残念だが)上級者
でも十分に楽しめる内容となっている。また、今作から達成度が追加され、100%
クリアするには一筋縄では行かない内容になっている。
そして「グラフィック」。ファミコン最後期故にグラフィックは滑らかで、前作とは
違ってカラーである為、本作の世界観をより良く表現出来ている
また、細かい点であるが、前作では無かった泳ぎモーションが追加されたのも個人的
に良点。

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前作では無かった泳ぎモーション
次に「BGM」。今作はファミコン後期ということもあり、DPCMが使われているのは
最早当たり前のことである。しかし、それを考慮しても今作のBGMのクオリティは
高い、と言わざるを得ない。特に「バタービルディング」や「グレープガーデン」、
「レインボーリゾート」のBGMは人気が高く、別の作品でもアレンジされている
エキストラモードをクリアしないといけないが、サウンドテストがあるのも前作同様
評価すべき点である。
前にも書いたと思うが、ストーリーも前作「星のカービィ」同様結構深い。最後まで
やると「何故デデデ大王はスターロッドを盗んだのか」、その理由も分かるので今作
のストーリーは前作以上に単純では無い
小ネタも結構あり、有名な30機アップの裏技、HAL研部屋が出たのも今作が初で
ある。また、ステージ名は虹の色から取っており、しかも順に並んでいる
そしてこれも前に書いたと思うが、「吸い込んで吐く」アクションであるカービィ
Bダッシュでは無く、左右を2回押すことでダッシュというアクションを与えた
というところは本当によく考えて設計していると思う。操作を迷わないように徹底
していると言える。

今作の評価はここまで。では、悪いところを書こうと思う。
先ずカービィシリーズの中では比較的バグが多め。バランスを崩すようなバグ
からクリア状況が戻ってしまう致命的なバグまで幅多い。今回は気を付けるべき
バグを紹介する。

  • ラストステージに突入した瞬間にミスをするとゲームが進行不能になる*4
  • レインボーリゾートの1面で通常は入れない小部屋に入れるバグがあり、入ると
    出られなくなり、最悪の場合、詰む
  • エキストラモード攻略後、ノーマルモードの方のラスボスを倒すと、エキストラ
    モードのクリアフラグが消えてしまう
  • スターロッドが出る瞬間に取得、隠し要素を取得すると同時に残り一回のマイク
    を出すとマイクを255回出せるようになってしまう。ゲームバランス崩壊。

ほとんどの場合通常プレイしている分には起こりにくいバグだが、エキストラモード
のクリアフラグが消えてしまうバグはやりかねないバグであり、特に注意が必要。
次に、コピー能力のスパークは出しているとき、中ボスの前では物凄い処理落ちが
発生する。スパークに関しては敵が何もいなくても発生してしまうので技術的な
問題かもしれない。
それとこれは言う程でも無く、以降のカービィでは親切になっていくが、100%にする
為の隠し要素は一部不親切な部分がある。ヒントは無いわけでは無いし、前作を
やり込んでいるなら察せるところもあるのだが、基本的に見えづらくしているのでは
無くそもそも見えないので少し不親切。隠し要素を見つけたかそうで無いかの印は
あるのが救い。


以上が「星のカービィ 夢の泉の物語」である。バグが若干多めなのは少し残念だが、
本作よりパワーアップしたボリューム、アクション。そしてファミコン後期であった
ことにより表現出来た良質なグラフィックとBGM。これらが本作を良作と称えるべき
要因となっている。故に、本作がファミコン後期であったのにも関わらず(しかも
1993年なのに、である)100万本弱の好セールスを達成したことも頷ける完成度で
ある。
また、本作が「カービィ第二の原点」であることも忘れてはならない。本作は初めて
「コピー能力」が搭載された作品で、以降のカービィ最大の特徴になったことを
考えるととても重要な役割を果たした作品であるとも言えよう。



これで終わりとします。因みに本作のリメイクで「夢の泉デラックス」があります
が、あれはあくまで移植では無くリメイクなので紹介しないことにします。
夢の泉の物語」もお勧めですが「夢の泉デラックス」にもそれなりの良さがある
ので正直どっちもお勧めです。出来ればどっちも持ってる方が望ましいですかね。

今回はこれくらいにしときます。

*1:一応「スーパーマリオブラザーズ」ではそうでは無いことを追記しておく

*2:タッチ!カービィ」のアレをボールと呼ぶなら一切登場していないわけでは無いのだが・・・

*3:但し前作では「エ“ク”ストラ」である点に注意

*4:一応死ねないわけでは無いので、ゲームオーバーになることで回避は可能