K3の住民

最近はレア社のゲームについては書いていませんが、一応レア社のゲームが一番好きな人です。『雪圀』で"圀"は"国"とほぼ同義ですが、国ではありませんって当たり前か(笑)。

適当に良作ゲームを紹介する 第三話「へべれけ」

皆さん、久しぶりです。雪圀です。

知名度があるのに話題にされなかったゲーム」が中々思い浮かばなかったので
(というか条件として難しすぎる)今回からはそこまで知名度が高くないけど良い
と思えた作品を中心に紹介していこうと思います。
今までこの条件に合った作品を紹介する記事を期待していた皆さんには申し訳無く
思っています。


今回、紹介するのはファミリーコンピュータ(以降FC)用ソフト「へべれけ」です。

へべれけ
発売1991年9月20日
プラットフォームファミリーコンピュータ
メディア不明
発売元サンソフトサン電子
ジャンルアクション

サンソフトのマスコットキャラクタである「へべ」が主人公の「へべれけ」シリーズ
第一弾。「へべれけ」シリーズは様々なジャンルのゲームが展開されており、今作は
アクションゲームである。

先ずタイトルデモからして「あとはめんどくさいからとりせつをよむにょー」という
メタ発言、ゲーム開始時、初っ端から「ふぴょーっっっ はぴょーーーっっっ ここは
どこだいぷぴょーーーっっっ」という電波じみたセリフから、「バカゲー」もしくは
「奇ゲー」だと思ってしまう。しかし、実はへべが冒険をする理由が結構重い。

はるか昔、平和だったこの世界もいつの日か戦争を始めてしまいました。
その戦いはまわりの世界をまきこみ、

あとはめんどくさいからとりせつをよむにょー(因みにVCの説明書を参考に
しました)。
・・・すみません。ただやりたかっただけです。簡潔に説明すると、「へべが戦争
により出てきた時空の裂け目に落ち、異世界に来てしまったので、元の場所に帰る
と言うのが、今作でへべが冒険する理由である。

このように「バカゲー」「奇ゲー」であると同時に「クソゲー」であるとも思われて
しまうほどに奇妙な世界観となっている。実際へべ自身も「くそげーすれすれの
すりりんぐなげーむだっただりょう」と発言している。しかし、今作はクソゲー
あるどころか、良作であると言っても過言では無いほどによく出来ている

先ず、今作のプレイアブルキャラクタは4人(匹?)いるので、それぞれ紹介して
いこう。

  • へべ

アヒルのような外見をした今作の主人公。足が速く、あるアイテムを取ることで
壁を登れるようになる。
すぺしゃるあたーくは、遠くの敵に攻撃出来、あるボスには必須となってくる
くびちょんぱあたーく」。

  • おーちゃん

猫のような着ぐるみを被る、セリフ内の括弧に「たかびしゃ」と書かれているほど
高飛車な女の子。水上を泳ぐことが出来、氷の上でも普通に歩ける。
すぺしゃるあたーくは、敵を凍らせてブロック代わりに出来る「あいすこちこち
あたーく」。

  • 助左衛門

おばけのような外見をしている、日本の武士にような口調が特徴のおーちゃんの
手下その1。高く飛ぶことが出来、落下速度が遅い。
すぺしゃるあたーくは、何故かホーミング性能を持った目玉を敵に当てることが
出来る「めんたまとびであたーく」。

  • ヂェニファー

アンコウのような外見をした、口調が尖っているおーちゃんの手下その2。水中を
歩くことが出来(泳ぐことは出来ない)、水中でAボタンを連打することで上に
上がることも出来る。
すぺしゃるあたーくは、ある特定のブロックを壊せる「うげーばくだんあたーく」。

・・・といった個性的なメンバーとなっている。
最初に紹介する評価出来る点として、「どのプレイアブルキャラも使わないことが
無い」とはっきりと断言出来ることである。主に操作するのは足の速い「へべ」に
なってしまうが、要所要所で残りの3人も使う。何故なら何れも攻略上必須なキャラ
だからである
氷の上だと滑ってしまう、だから「おーちゃん」で氷の上で安定した移動をする。
足場を踏み外しそうで怖い、または普通にジャンプしても届かない、だから
「助左衛門」で安定していて、かつ高いジャンプをする。
水上だけなら「おーちゃん」でもいけるが、それより下はいけない、だから
「ヂェニファー」で水の下に潜る。
まぁざっとこのような感じで、キャラを使い分けて進めていく構造となっている。
星のカービィ2」や「がんばれゴエモン」シリーズのように性能差が偏ったり
しない、非常にバランスの良いキャラ性能となっている。
また、今作には体力があり、敵が偶に落とす「命の実」、「くすり」等を使えば
回復する仕組みとなっている。また、取らずに進むことも出来るが、「ハートの
器」を取ることで、体力の最大を増やすことも可能である。その為か、今作は丁度
良い難易度となっている(コアゲーマーからすれば、「ヌルゲー」と吐き捨て
かねない難易度とも言えるが。「ギミック!」が凄く難しいのはその影響か?)。

グラフィックもかなり凝っており、アニメーションも丁寧に作りこまれている。
アニメーションが丁寧であることにより、操作性が悪くなっていると思うだろうが、
そんなことは無いという、珍しい一例でもある

そしてBGM。DPCM*1を使ってサンプリングした音源を使うことでFCとは思えない
程の出来となっている。流石FC後期の作品と言うだけある。また良曲も多い。

次に難点を紹介しよう。
難点と言えば必ず挙げられるのが、「操作性は比較的良いが、空中や水中での制御が
難しいこと」である。
特に水中では専用ボスがいて、結構速いので今作屈指の難関と化している(慣れれば
そこまで難しくないが・・・)。
また、敵を倒すには、わざわざジャンプ中に十字キーの下を押さなければならない。
しかも昔のゲームではよくある説明書にしか詳しい倒し方が書かれていない操作で
あり(一応タイトルデモでも説明しようとはするが・・・お察しください)、最初
は倒し方が分からず戸惑う。敵の場合は必要無いがボスの場合は踏むと出てくる
「ぽぷーん」と呼ばれるものを必ず投げる必要があるのも、独創的だが、若干面倒
な仕様ではある。
これは世界観的には難点でも無いが、動きに関するバグが多い。空中で一時的に
しゃがみ歩きをさせたり、ムーンウォークしたり、スライド移動したり・・・と意味
は無いがおかしい動きをするバグが多い。

実はこの作品、結構ボリュームが薄く(FC世代では当たり前か?)、1時間もすれば
クリア出来るようになっている。
しかし、何か魅力的なものがこの作品にはあるのか、偶にまた遊びたくなってしまう
のである。無論これは個人の感想であり、他の人はそうでも無いのかもしれない。
仮にそうだとしても、この作品は1時間でクリア出来ることもあってか、何度も
遊びたくなってしまう。そんなタイプのゲームだと僕は思っている。
何度も遊びたくなるのに、良作じゃないわけが無い。そういう理由で第三話では今作
を紹介した。


以上、FC用ソフト「へべれけ」の紹介でした。
今回はこれくらいにしときます。

*1:Differential Pulse-Code Modulation、差分パルス符号変調器。録音した音声を圧縮して音源として使う